かいせん(疥癬)とは?

疥癬はヒゼンダニが皮膚に寄生し、強い痒みと痕跡(トンネル状の小丘疹)を引き起こす寄生虫疾患です。 免疫低下者や集団生活環境でのアウトブレイクが問題となります。
かいせんはどんな時に疑う?
- 夜間に激しい全身のかゆみが生じる
- 手指間、手首、腹部、股間などに小さな丘疹やトンネル状の線が見える
- 家族や同居者にも類似症状がある
かいせんの治療は?
<ぺルメトリン外用>:全身に一晩塗布し、翌朝洗い流します。
<イベルメクチン内服>:重症例や集団発生時に併用。
<環境対策>:衣類・寝具は高温洗濯・乾燥し、治療後2週間隔離を推奨します。
※治療法は担当医の判断で決定いたします。
よくあるご質問
Q1. 家族にもうつりますか?
A1. 接触感染するため、同居者全員の同時治療が必要な場合もあります。
Q2. 治療期間はどれくらい?
A2. 通常疥癬の場合は、治療後1~2週間で痒みは軽減します。痒みが長く残ることもあります。
参考文献
- 日本皮膚科学会 『皮膚科Q&A「疥癬」』