しらくも(頭部白癬)とは?

しらくも(頭部白癬)は、白癬菌(トリコフィトン属・ミクロスポルム属)が頭部毛根に感染し、円形の脱毛斑と鱗屑を生じる小児に多い真菌症です。 症状を放置すると“ケルズス禿瘡”となり化膿性に悪化することがあります。
しらくもはどんな時に疑う?
- 頭部に境界明瞭な円形脱毛斑が複数ある
- 脱毛斑の表面にふけ状の鱗屑や黒点(切れた毛)が見える
- 小児で軽度のかゆみを伴う場合がある
しらくもの治療は?
<経口抗真菌薬>グリセオフルビン、テルビナフィン、イトラコナゾールを数週間内服します。
<抗真菌シャンプー>ケトコナゾールシャンプーで頭皮を洗浄し、菌の飛散を抑えます。
<外用療法>軽度例では抗真菌外用剤を併用します。
※治療法は担当医の判断で決定いたします。
よくあるご質問
Q1. 他人にうつりますか?
A1. 白癬菌は接触感染するため、タオルやブラシの共有は避け、専用の洗濯をしてください。
Q2. 治療期間は?
A2. 通常2~3ヶ月、症状や検鏡所見が改善するまで続けます。
参考文献
- 日本皮膚科学会 『皮膚科Q&A「シラクモ(頭部白癬)」』