やけど(熱傷)とは?

やけど(熱傷)は、火炎・熱湯・蒸気・化学薬品などによって皮膚組織が損傷する状態です。 損傷の深さからⅠ度~Ⅲ度に分類され、深度が深いほど治癒に時間がかかり、瘢痕を残しやすくなります。
やけどはどんな時に疑う?
- 熱い液体や蒸気に接触して即座に激痛を感じる
- 皮膚が赤→白→黒と変色し、水ぶくれ(水疱)ができる
- 顔面や手足関節など広範囲に及ぶ場合は重症
やけどの治療は?
<初期処置>:流水冷却(15~20分)後、消毒・被覆材で創部を保護します。
<外用療法>:抗菌軟膏やハイドロコロイド被覆材で治癒を促進。
<重症例>:深達度が深い場合は植皮術や人工皮膚移植を検討します。
※治療法は担当医の判断で決定いたします。
よくあるご質問
Q1. 水ぶくれは自分でつぶしてもいい?
A1. 自己処置は感染リスクを高めるため、自然吸収を待つか医療機関で処置を受けてください。
Q2. 治療期間はどれくらい?
A2. 浅い熱傷は1~2週間、深い熱傷は数週間~数ヶ月かかることがあります。
Q3. メインテナンスは?
A3. 治癒後も保湿と日焼け止めで保護し、定期的に皮膚科で瘢痕ケアを行います。
参考文献
- 日本皮膚科学会 『熱傷診療ガイドライン(第 3 版)』