口唇ヘルペス(単純疱疹)とは?

単純疱疹は、単純ヘルペスウイルス(HSV-1、HSV-2)が神経節に潜伏し、免疫低下やストレス時に再活性化して皮膚粘膜に小水疱を生じる感染症です。 水疱は破れてびらんやかさぶたとなり、再発を繰り返すことがあります。
口唇ヘルペスはどんな時に疑う?
- 唇などの粘膜周辺に群状の小水疱が生じる
- 痛みやチクチクした違和感、かゆみを伴う
- 数日後に水疱が破れ、かさぶた化し1~2週間で治癒する
口唇ヘルペスの治療は?
<外用療法>ウイルス増殖抑制のためにアシクロビル軟膏を使用します。
<抗ウイルス薬内服>アシクロビル、バラシクロビルを内服することがあります。
<感染対策>水疱接触の回避、手指衛生と器具の消毒を徹底します。
※治療法は担当医の判断で決定いたします。
よくあるご質問
Q1. 初期症状はありますか?
A1. 水疱出現前にチクチクする痛みや違和感、かゆみを感じることがあります。
Q2. 好発部位は?
A2. 口唇、性器、顔面、手指など、全身どこでも生じますが、特に口唇で多いです。
Q3. 治療期間はどれくらい?
A3. 外用は発疹回復まで、抗ウイルス薬内服は通常5~7日使用します。
参考文献
- 日本皮膚科学会 『皮膚科Q&A「ヘルペスと帯状疱疹」』