かぶれ(接触性皮膚炎)とは?

接触皮膚炎は、皮膚が外部の化学物質や金属、植物成分などと直接接触して起こる炎症性疾患です。 刺激性接触皮膚炎(物理・化学的刺激によるもの)とアレルギー性接触皮膚炎(感作後にアレルゲンと反応するもの)に大別され、どちらも原因物質との接触を断つことで改善が期待できます。
接触性皮膚炎はどんな時に疑う?
- 手指や手のひら、腕などによく使う洗剤・金属皮革製品の接触部に赤い湿疹やかゆみが生じる
- 湿疹部位を避けると症状が改善し、再度接触するとぶり返す
- パッチテストで疑わしい物質に陽性反応が出る(実施しないこともあります)
接触性皮膚炎の治療は?
<原因回避>まずは問診・パッチテスト(実施しないこともあります)で原因物質を特定し、接触を中止します。
<外用療法>ステロイド外用薬などで炎症を抑制します。
<生活指導>手袋の使用や皮膚保護クリームの併用で再発予防を図ります。
※治療法は担当医の判断で決定いたします。
よくあるご質問
Q1. 接触皮膚炎はうつりますか?
A1. 人から人への感染はありません。
Q2. 再発を防ぐには?
A2. 原因物質の徹底回避と、皮膚保護クリームでバリア機能を補うことが大切です
参考文献
- 日本皮膚科学会『接触皮膚炎診療ガイドライン 2020』