顎関節症とは?

痛くて口を大きく開けられない、硬いものを噛むとあごが痛い、口を開け閉めすると“カックン”“カックン”と音がする…これらは「顎関節症」を疑わせる代表的な症状です。虫歯や歯周病と並び“第3の疾患”とも呼ばれ、特に20~30代の女性に多く見られます。めまい・肩こり・首こりを伴うこともあるため、「おかしいな?」と感じたらお早めにご相談ください。
顎関節症の種類
- 筋肉性: 咀嚼筋(そしゃくきん)の緊張・疲労であごがだるい・痛い
- 関節性: 関節円板のずれにより、開閉時の痛み・雑音(クリック音)が生じる
- 噛み合わせ性: 歯並びの不正で開口障害や顎のゆがみが起こる
顎関節症の治療
当院ではまず顎関節専用X線規格装置と咬合器上での模型診断により、あごのズレや噛み合わせの不正を精密に評価します。原因が咬合不正の場合、スプリント(マウスピース)療法や咬合調整、必要に応じて物理療法・薬物療法を組み合わせて治療を行い、顎関節症による痛みや違和感を緩和します。
よくあるご質問
Q1. 顎関節症のセルフチェック方法はありますか?
A1. 鏡の前でゆっくり口を開け閉めし、痛み・左右差・雑音の有無を確認してください。顎が重い・だるい感覚が連日続く場合は専門医への受診をおすすめします。
Q2. 治療期間はどのくらいですか?
A2. 軽症であれば数週間で改善することもありますが、咬合調整やスプリント療法が必要な場合は3~6か月程度かかることがあります。
Q3. 治療中の痛みは強いですか?
A3. 当院ではできる限り痛みの少ない手法を採用しています。必要に応じて鎮痛薬を併用し、快適に治療を進められる配慮を行います。