AGA(男性型脱毛症)とは?

AGA(Androgenetic Alopecia:男性型脱毛症)は、男性ホルモン(DHT)が毛包に作用して徐々に髪が細く短くなる進行性の脱毛症です。額の生え際や頭頂部から薄くなり、放置すると髪がほとんど残らない状態になります。
AGAはどんな時に疑う?
- 額の両側が後退し、M字型に薄くなってきた
- 頭頂部のボリュームが年々減少してきた
- 抜け毛が増え、朝や排水口に毛が多く溜まる
AGAの治療は?
<内服薬> フィナステリド(5αリダクターゼⅡ型阻害)、デュタステリド(5αリダクターゼⅠ・Ⅱ阻害)を1日1回内服し、DHT生成を抑制します。
<外用薬> ミノキシジル外用(血行促進・毛母細胞活性化/推奨度A)を1日2回、頭皮に塗布します。
<その他> 低出力レーザー照射なども補助的に用いられることがあります。
※治療法は担当医の診断・ご希望をふまえて決定いたします。
よくあるご質問
Q1. 治療を始めるといつから効果を実感できますか?
A1. 内服・外用薬ともに3~6ヶ月で抜け毛減少や産毛の発生を実感することが多く、1年継続で明らかな改善が期待できます。
Q2. 副作用はありますか?
A2. フィナステリド・デュタステリドで性欲減退や勃起障害の報告がありますが、頻度は低く、用量を調整しながら観察します。
Q3. どれくらいの期間、治療を続ける必要がありますか?
A3. 薬の効果は継続投与が前提であり、止めると3~6ヶ月で再び脱毛が進行します。長期間の定期管理をおすすめします。
参考文献
- 日本皮膚科学会『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版』