にきび(尋常性ざ瘡)とは?

にきびは、皮脂分泌が多い部位の毛穴に角質や皮脂が詰まり、アクネ菌が増殖して炎症を起こす慢性疾患です。 思春期~成人初期に多く発症し、赤い丘疹や膿疱として現れ、放置すると色素沈着や瘢痕を残すことがあります。
にきびはどんな時に疑う?
- Tゾーン(額・鼻・あご)に白ニキビ・黒ニキビができる
- 赤いニキビが触ると痛い、熱感を伴う
- 洗顔や市販ケアで改善しない
にきびの治療は?
<外用療法>過酸化ベンゾイルや抗菌薬を段階的に使用して炎症を抑えます。
<内服療法>抗生物質やホルモン療法、ビタミンA誘導体を組み合わせ、重症例もコントロールします。
<物理・光線療法>ケミカルピーリングやLED光線で殺菌・角質除去を行い、再発を防ぎます。
<生活指導>低刺激のスキンケア、十分な睡眠、バランスの良い食事で体質改善を図ります。
※治療法は担当医の判断で決定いたします。
よくあるご質問
Q1. 洗顔は何回が適切ですか?
A1. 朝晩2回、低刺激の洗顔料で優しく洗うのが基本です。
Q2. 治療期間はどれくらいかかりますか?
A2. 軽度で数週間、中度以上は数か月~半年以上かかることがあります。
Q3. メインテナンスはどうすればいいですか?
A3. 定期的なピーリング・イオン導入と、3〜4か月ごとの診察をおすすめします
参考文献
- 日本皮膚科学会編『尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン 2023』